『神覚者である彼女は、魔法界一の変人と言われている』【MASHLE】 (ページ15)

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彼女が声を上げた瞬間、シーンと静まり返る辺り

だが、彼女の言葉を聞いてネチネチ先生が声を上げた

「やめろっ！
言えばただじゃおかないぞ！
今ならまだあの約束も考えてやる」

ふむ。

聞けば何ともびっくり

あの少女はハンカチ先生にキノコ頭くんを足止めしたら合格させてやると言われたらしい。

少女のお家は貧乏らしく家族のためにもどうしても入りたかった彼女は、仕方なく先生の言うことを聞いて筋トレ少年のゴールの邪魔をしていたとか何とか。

言われてみれば、ギリギリにゴールしてきてたな。あの2人
足止めされてもなお、ゴールしようとしたのだろうか。

そう思っていると、彼女の言葉を聞いてにやりと笑い言葉を続けるチッチ先生

どうやら筋トレ少年を足止めしたことも、彼女を利用したことも何一つ悪いと思ってないらしい

本当にこいつ、教師か？

「…私は私の判断が間違ってるとは思わない
お前たち2人は不合格だ」

『……』

「文句があるなら私に盾つくか？
イーストン魔法学校のエリート教師であるこの私に！」

公平に審査しようとしない心持ち

受験生に対する暴言

人を見下して更には見た目で判断し、底辺だの貧乏だの心無いことを言う

これがイーストン魔法学校の教師と聞いて呆れるよ。

「もっともそれができたらの話だがな！」

『……』

今回、私がこのイーストン魔法学校の編入試験で任されたことは全部で3つ

1つは、試験会場の警備

もう1つは、神覚者候補となりうる人物の発見

そして、これは昨日ウォールバーグ校長、直々にお願いされたこと

「生意気なガキに貧乏少女
お前らはイーストン魔法学校に相応しくない」

『……』

“試験官(･･･)がイーストン魔法学校に相応しい人物かどうか”

『…あの教師は…この学校に相応しくない』

受験生たちが悔しそうに唇を噛み締めている

それをただ見ていることなんてできない。

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