story-10 ページ12
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ふと、後ろから声がし振り返るとそこには、ランスくんの姿があった
おぉー、君は2番目だよ
残念だったな
1番の座は私がもらった!
「その呼び方辞めてくれ
普通にランスでいい」
えぇー
すぐにシスコンって分かるから凄くいいと思ったんだけどなぁ。
『ランスくん遅かったね』
「いや、まだ3分しか経ってないぞ
お前が早すぎるんだろ」
『え?そうかな?』
まぁ、上から来たので
なんて事は言わないでおこう
ほじほじと木の棒で地面にランスくんの顔を書いていた時だった
ふと、ランスくんが呟いた
「なぁ…何で…Aはイーストン魔法学校を受けたんだ?」
『ぇ?』
ズリっと木の棒がすべる
ぁ、ランスくんの目尻が長くなってしまった
何か整形したみたいになっちゃったよ。
ってそれは置いておいて。
何その質問
1番答えづらいし私、受けたくて受けた訳でもないからなぁ。
『ん…あー、自分の居場所見つけるため…とか…かな…』
「そう…か…」
ありゃ
何か重たい雰囲気になってしまった
何とかこの空気を変えなくては!
『ぁ…そ…そういえばランスくんは妹ちゃんのために神覚者になるって言ってたけど、妹ちゃんもランスくんみたいに重力魔法の使い手なの?』
「は?…俺…固有魔法が重力魔法って…言ったか…?」
ふと、動きが止まってこっちを見てくるシスコンくん
その顔には、何で俺の固有魔法を知ってる?と書いてる気がした
『いや、その杖…マグノリアから作られてるやつっしょ?
マグノリアの杖を先祖代々使ってる家って言えば、固有魔法が重力魔法か治癒魔法の家だけでしょ?
で、君、さっき怪我して絆創膏ない?って聞いてきた時に魔法使えるのにわざわざ治さない点を考えたら治癒魔法じゃないなって。
後は普通に君の苗字を聞いてピンときただけ』
そういえば、すげぇな。とつぶやくランスくん
いや、別に凄くないでしょ
考えたらわかる事だし、初めから苗字知ってたから分かった事でもあるし
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デンプン。(プロフ) - 睡眠不足さん» 睡眠不足様 コメントありがとうございます! 更新頑張りますね! (3月23日 17時) (レス) id: 3b740f393c (このIDを非表示/違反報告)
睡眠不足 - 続き待ってます! (3月23日 15時) (レス) @page10 id: 6f6c8bad7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:デンプン。 | 作成日時:2024年3月18日 15時