四十一 ページ43
まるで少女のように軽い足取りで部屋まで戻った。
あ、今、17歳か。私。
初めは身体のサイズに違和感を感じていたけど、たった１日やちょっとで慣れるもんだなぁ。
部屋の真ん中に置いた文机の前に座り、はやる好奇心に動かされるまま本を開いた。
「忍たまの友」は、忍者のいろはの「い」の字もわからないような私にとっては丁度いい教材で、ポイントを別の紙に書き留めながら読み進めた。
「りりこちゃん」
何回か名前を呼ばれてやっと気がついた。ばっ、と後ろを振り返ると、山本先生が立っていた。
『や、山本先生っ』
シ「あなたが図書室で本を借りたって聞いたから、覗いてみてたのよ」
『気付きませんでした』
シ「すごく集中してたようね。生徒たちにも見習ってほしいわ」
『あはは、そんなに集中はしてないですよ』
ふと、部屋の外に人の気配を感じた。こんなに近付かれていたのに気付かなかったなんて。
シ「ところで、もう晩御飯の時間よ」
『ええっ、もうですか？』
部屋の外を見ると、空は太陽が沈んだばかりの色をしていた。３時間くらい経っていたのかな。
晩御飯を食べにいかなきゃいけないのに、まだ続けていたいという煩わしさにおそわれた。
そんな様子を察してくれたのか
シ「一緒に食べましょう？分からないところがあったら教えてあげる」
という山本先生のお誘いに、はい、と返事をして立ち上がる。自分の思っている以上に、山本先生の提案が嬉しいみたいで、声のトーンが少し高くなっていた。
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まる(プロフ) - いおらんさん» ありがとうございます！コメントとても嬉しくて励みになります！ (2019年8月2日 19時) (
レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - とても話が好みで楽しく読ませてもらってます(^^)更新頑張ってください！ (2019年8月2日 12時) (レス) id: 60ac9a4c80 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 桜ノ夢さん» ありがとうございます！初めての作品なのでとても緊張しながら書いているのでとても嬉しいです。タイトルについてはこれからのストーリーをお楽しみにしていてください！ (2018年11月18日 19時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ夢 - まるさん！この作品とても面白いですね！私、これ読んだ後、｢ふぅ〜面白かった…な…え！？何この題名！？夢主消えるの！？｣って思いましたから← (2018年11月13日 22時) (レス) id: 3556d0a5e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2018年11月13日 21時
