二十九 ページ31
『へえ、じゃあ小松田さんの実家は扇子屋さんなんですね』
書類を配り終わり、ヒリヒリするような殺気を浴び尽くした私たちは、門の前を掃くためにほうきを取りに向かった。
その途中で小松田さんの実家の話になったのだ。
小「うん。お兄ちゃんがいてね、跡を継ぐことになってるんだ。僕は忍者になりたかったから、ここに来たんだけど、才能が無かったみたい」
照れくさそうに笑う小松田さんを見て、なんだか胸が痛んだ。
励ますことは得意では無いので、今はあきらめた。
『忍者については文献でしか知りませんが、私は憧れの人たちを支えられているだけで幸せです』
小「だよね、そうだよね」
小松田さんの目が密かに潤んでいたことは、見ないふりをした。
小「あ、僕、入門表取ってこないと。先にほうきで掃いててちょうだい」
『わかりました』
駆けだした小松田さんを見送り、ほうきで門の前を掃き始めた。
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まる(プロフ) - いおらんさん» ありがとうございます！コメントとても嬉しくて励みになります！ (2019年8月2日 19時) (
レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
いおらん(プロフ) - とても話が好みで楽しく読ませてもらってます(^^)更新頑張ってください！ (2019年8月2日 12時) (レス) id: 60ac9a4c80 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 桜ノ夢さん» ありがとうございます！初めての作品なのでとても緊張しながら書いているのでとても嬉しいです。タイトルについてはこれからのストーリーをお楽しみにしていてください！ (2018年11月18日 19時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
桜ノ夢 - まるさん！この作品とても面白いですね！私、これ読んだ後、｢ふぅ〜面白かった…な…え！？何この題名！？夢主消えるの！？｣って思いましたから← (2018年11月13日 22時) (レス) id: 3556d0a5e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2018年11月13日 21時
