五十二 ページ6
綾部
『大丈夫ですか?小松田さん』
小「いたた…大丈夫だよ」
転んで書類をぶちまけた小松田さんに声をかけている天女を見かけた。蹴りでもするのかな、と思いながら見ていたけれど、天女はそんなことせず、散らばった書類を集めて小松田さんに渡してあげてた。
いや、それがどうしたって話だけども、今の僕らにとってそれは驚きのタネ。
滝「おい喜八郎。なにをぼんやりしてるんだ?早く移動しないと授業に遅れるだろう」
綾「あー、うん。そうだね」
滝「今日は手合わせを行うそうだからな、ぼんやりしていてはその顔に拳をお見舞いされるかもしれんぞ」
滝夜叉丸は自信満々にそう言い、勢いよく拳を僕の顔の真ん前に突き出してきた。
他のクラスと合同なんだから、三木ヱ門とかに言って欲しいよね。
綾「はいはい。それ、僕じゃない人にやってよね」
拳を降ろさせてやって歩き始めたら、案の定滝夜叉丸はまた突っかかって来たけど、三木ヱ門と守一郎がナイスタイミングで通りかかったので、上手いこと矛先は三木ヱ門に向かった。
やいやい騒ぐ二人を置いて、僕は守一郎と並んで歩いた。
浜「喜八郎」
綾「まったくあの二人、飽きないよね」
浜「だよな、仲良いよなぁ」
綾「ホントにね」
歩きながら、さっきまで天女が居た辺りを見たけれど、もう居なかった。
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Ashlee(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年5月1日 15時) (レス) @page11 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
秋冬(プロフ) - えッッッ途中で終わり…なんですか…。とてもいい作品で面白かったです! (2021年9月25日 9時) (レス) id: 1ebc893394 (このIDを非表示/違反報告)
947(プロフ) - すっごく面白いです!これからも頑張ってください! (2020年3月26日 2時) (レス) id: ef0a8212f8 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - まるごとぶどうさん» ありがとうございます!楽しんでいただけるよう更新頑張ります! (2019年8月7日 6時) (レス) id: 3f7caaff83 (このIDを非表示/違反報告)
まるごとぶどう - 続編おめでとうございます! 前作から楽しく拝見させてもらっています。これからどんな風になるのか楽しみにしています!無理せずがんばってください! (2019年8月6日 18時) (レス) id: 188b9ce26d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2019年8月5日 23時