アクノロギアが愛した娘8【FT】 (ページ10)

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闘いを終え、Aは項垂れているスティングに近寄った。

『スティング、なぜ向かってこなかった』

ス「……会えない気がした。

勝てば会えると思ってたのに、何故か会えない気がしたんだ。

自分でもわからない。あんた達が眩しすぎて、今の俺じゃ、会えないって」

『……会えるさ』

その時、後ろからマーメイドヒールのミリアーナが走ってきた。

ﾐﾘｱｰﾅ「Aさーーん！！」

ス「っ……！！」

スティングが見たものは、ミリアーナの腕の中で眠るレクターの姿だった。

スティングはレクターを見かけると、タッと駆け出した。

同じようにレクターも目を覚ましミリアーナの腕の中から飛び出しスティングに向かって走った。

ス「レクター！！」

ﾚｸﾀｰ「スティング君！！」

皆はその様子を微笑んで見ていた。

『ミリアーナ、怪我は大丈夫なのか？』

ﾐﾘｱｰﾅ「大丈夫です！お礼がしたくて。ありがとうございました！」

『あぁ、カグラにも安静にしていろと伝えてくれ』

ﾐﾘｱｰﾅ「はい！じゃあエルちゃんにもよろしく伝えといてください！」

そう言うとミリアーナは会場に向かっていった。