アクノロギアが愛した娘8【FT】 (ページ19)

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周りを見渡せば、ギルドの者達がドラゴンを相手に戦う姿が見える。

『こんなことをしている場合ではないのにっ……』

ﾛｰｸﾞ「お前はナツ・ドラグニルを倒した後に相手をしてやる。

そこで見ているんだな」

『お前は、何が目的でこんなことをっ』

ローグはゆっくりと口を開いた。

ﾛｰｸﾞ「7年後、世界はドラゴンによって支配されていると言ったのを憶えているか？

だがそれは、扉からやってきたドラゴンではない」

ナ「今暴れてるドラゴンじゃないってことか……」

ﾛｰｸﾞ「そうだ。支配者の名は、アクノロギア」

『っ！』

ﾛｰｸﾞ「たった一頭のドラゴンによって7年後の世界は支配されている」

ナ「アクノロギア……」

ﾛｰｸﾞ「戦える魔道士もギルドも存在しない。

生き残った人間達にとっては、ただ恐怖に怯えるだけの日々……

俺はドラゴンを操る秘術を編み出したが、アクノロギアには効かなかった」

Aとナツは、竜の墓で会ったジルコニスの言葉を思い出す。

『竜の王……暗黒の翼……』

ﾛｰｸﾞ「最早、アクノロギアを倒せるのはドラゴンだけだ！！」

ナ「その為にドラゴンを呼んだのか！」

ﾛｰｸﾞ「そうだ！俺は7年後の世界からこの時代にやってきた。

ヒスイ王女にエクリプスの扉を開かせるために。

もっと大量のドラゴンを呼び出すつもりだったが、あの小賢しいルーシィに阻止された。

だが現われたドラゴンは全て俺の命令通りに動く。俺の操竜魔法によって。

アクノロギアといえど、勝ち目はあるまい。

そしてアクノロギアを倒せば、俺がドラゴンの王だ！！」

『っ！！！』

Aはローグの目的にただ驚くことしかできなかった。