アクノロギアが愛した娘8【FT】 (ページ1)

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カグラの鞘から抜かれた剣はAめがけて振り下ろされる。

辺りに血が飛び散り、誰もがその光景に目をつむった。

しかし＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『悪いな、私はここで負けるわけにはいかない』

カ「なに！？」

カグラの抜刀をAは素手で受け止めていたのだ。

Aの手からは刀に少し斬られ血が滲んでいる。

『お前の怒りは伝わった。

本来なら、ここはエルザとお前が話し合うところだろう。

だが、ここは経験談として一つ言っておこう。

復讐を果たし、ジェラールを殺しても、お前の兄は帰ってはこない。

それとも、兄が命をかけて助けたエルザのこともお前は殺す気か？』

カ「無関係の貴様が口出しをするな！

ジェラールもエルザも、纏めて殺す！」

カグラは怒りに任せ、目の前が見えていないのかそのままAに襲いかかる。

Aは呆れた表情で軽々とカグラの攻撃を躱していく。

『無関係などではないぞ』

カ「なにっ？」

『エルザは我々の家族だ。家族の命が狙われているとはなると、話は別だ』

カ「うるさい！貴様に私の気持ちがわかるか！」

『何もわからんな。

お前のその強大な力、ジェラールへの恨みが活力になっているののなら、それでも良し。

その想いを踏みにじるつもりはないが、負けるつもりもない』

その瞬間、Aはカグラを思い切り殴り飛ばし、カグラは地面に叩きつけられた。