鬼の秘書〜番外編 ３〜【文スト】

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中「A！」









中也がそこで見たのは、鴎外の手の中で元気に産声をあげている我が子の姿だった。








森「無事生まれてきたよ。元気な男の子だ」









鴎外が寝台の上で息切れをしているAに赤子を渡した。









『私と中也の子……』








愛おしそうに我が子を抱く姿は、普段の彼女からは想像もつかないほど優しく温かいものだった。








中「頑張ったなA」









中也は泣きそうな顔になりながらもAの頭を優しく撫でた。








『えぇ……無事に生まれてきてくれてよかった……』









森「名前は決めてあるのかい？」








鴎外が二人にそう問いかけた。









するとAが我が子を撫でながら微笑み、口を開いた。









『文也……この子の名前は、文也です』









中「良い名前じゃねぇか。な、文也」









中也がそう呼びかけると、一瞬だが文也が笑ったような気がした。








森「どうやらその名前が気に入ったようだね」









『フフ、これからヨロシクね、私達の宝物』








中「俺が二人とも守ってやるからな」









これはポートマフィア最強夫婦の間に子供ができるお話。









そしてこの子供が後にマフィアに加入し幹部になるのは、まだ先の話だ＿＿＿＿＿＿＿

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