鬼の秘書〜番外編 ３〜【文スト】

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医務室の前まで到着した中也。緊張の面持ちでその扉を開いた。








中「失礼します首領。ただいま戻りました」








森「ご苦労様。中也君、A君から君に大切な報告があるようだよ」








鴎外は微笑みながら中也の方を見た。








中「報告？」








中也は寝台に上に座ってるAを見た。Aは中也を見ると顔を赤くしながらも微笑んで口を開いた。








『えっと……実は、私のお腹の中に、貴方との赤ちゃんがいるの』








Aがそう云うと中也はまるで石にでもなったかのように硬直してしまった。









『中也？大丈夫？』









中「それ、本当か……？」









『え、えぇ……その、迷惑なら……』








中「よっしゃあああああ！」








中也はガッツポーズをしながらそう叫んだ。









中「本当に俺とAの子なんだよなっ？嘘じゃないよなっ！？」








森「嘘じゃないよ。先程調べたけど三ヶ月目ってところだね」









中「なんでもっと早く云わねーんだよ！」









『もしかして、とは思ってたんだけど仕事が忙しくて検査に行く暇がなくて』









森「そう思ったのなら早めに云うことだよA君。








取り敢えずA君はしばらく休みにしてあげるから、自宅で安静にしていなさい。









偶に様子を見に行くからね」








『はい。ありがとうございました森さん』









中「A歩けるか？」









『大袈裟よ、歩くくらいならなんともないわ』









そう云ってAと中也は自宅に帰っていった。

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