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215. ページ16

太宰が出かけて数分後________




『ん……』




敦「姉さん!」




うっすらと目を開くと、そこには今にも泣き出しそうな敦の顔が視界に入った。




『敦……?』




敦「よかったぁ……」




すると鏡花がAに抱きつく。




『鏡花ちゃん?』




鏡「心配した」




『ごめんね、心配かけて……



あ!そうだ!社長、社長は!?』




敦「社長は何とか一命を取り留めたけど、謎の症状で意識不明みたい……


与謝野先生の治療でも治せなかったらしいよ」




『あの仮面の男……』




Aは寝台のシーツをギュッと握りしめ、自分の不甲斐なさを感じていた。




国「お前が気に病む事ではない」




『国木田さん……』




国「お前が直ぐに異変に気がついて与謝野先生に連絡を入れなければ今頃どうなっていたか。



お前が社長の命を救ったんだ」




『ですが……』




鏡「A姉、犯人の異能を見たの?」




鏡花の言葉にAは少し考える。




『え?あぁ……どういったものかは判らなかったんだけど……



何もない処から突然背後を獲られて……』




国「では腹に開けられた穴は後ろから突然という訳か」




『はい……何の気配もしなかったのに



きっと社長もそれで……』




国「そうか……今は少しの情報も貴重だ。



犯人は見つけ次第捕える。お前達も充分に用心して、あまり一人で出歩かないようにしろ」




『はい』




国木田はそう云うと、医務室を出て行った。




敦「僕、太宰さんに連絡してくるよ。



姉さんが目覚めたら連絡するように云われてるから」




敦はそう云い、部屋から出て行った。

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咲楽 - 更新頑張ってください (2018年9月11日 19時) (レス) id: 08df1a568e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年8月17日 18時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年8月17日 15時

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