鬼の秘書三【文豪ストレイドックス】 (ページ3)

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けたたましいクラクションに目を開けると、そこは元いた交差点の真ん中だった。

突如現れた敦や奥の扉の中で囚われていた人達が倒れ込んでいる様子を周囲の人達が遠巻きに見ている。

『どうやら虎の少年の作戦は成功したようですね』

森「そうだね、それにしてもAちゃん、あの時なぜ敵の攻撃を避けなかったのかい？」

『手を出すなとのご命令でしたので』

Aが悪戯っ子の笑みを首領に向ける。

森「全く君は……心配になるから自分の身は大事にしてくれたまえよ？」

『ふふ、以後気をつけましょう

……あら？あそこにいるのは』

Aの目線の先には、エリス嬢の姿が。

首領はエリスを見つけた瞬間、安堵ともとれる叫び声をあげた。

森「あああ、エリスちゃん！」

『エリス嬢！』

森「もう大丈夫だったかい？どこに行っていたのだい？

心配したのだよう、突然いなくなるから」

エ「急に消えたら、リンタロウとAが心配するかなぁと思って

リンタロウを泣かせたくなった」

森「ひどいよエリスちゃん！

でも可愛いから許す！」

『エリス嬢が無事で安心しました

ですが一体どちらに遊びにいかれていたのです？』

エ「その辺をぶらぶらしてきたの！

A！さっきあっちに素敵なお店を見つけたの！

今度連れていってちょうだいね！」

『なら中也に荷物持ちをさせましょうか』

森「あの……私は？」

エ「リンタロウはお留守番よ」

森「そんなぁ！」