98. ページ11
地下には座敷牢があり、Aはそこに向かって脚を進めた。
そして一つの牢の前で立ち止まる。
外から中にいる者に話しかける。
『久しぶりね_______Q』
Qと呼ばれたその少年、本名、夢野久作は不気味な人形を片手にAに笑いかける。
Q「Aお姉ちゃん!久しぶりだね!
今日は何しにきたの?僕を殺しにきた?それとも僕と遊んでくれるのかな?」
『口を閉じろ。
Q、お前にはこれから任務を与える
組合と探偵社、この双方の組織の連中を壊してこい』
Q「え、じゃあここから出ていいの!」
『そうだ。そのかわりその任務の最中、太宰を見かけても殺すな
もし任務に失敗でもすれば、その時はお前の心臓をえぐり出しその人形と共に燃やしてやる』
QはAの冷徹な瞳にも動じず、笑っている。
Q「僕、頑張るよ!」
Aは座敷牢の扉を開け、Qを解き放つ。
『……行け』
Q「わーい!外だー!お姉ちゃん!行ってきます!」
Qはこれから遊びに行く子供のようにはしゃぎながら行った。
『首領、本当にどうなってもしりませんからね……』
AはただただQを放ってしまったことに不安を感じていた。
その時、樋口から連絡が来た。
『どうかしましたか?
……わかりました、すぐそちらに行きますのでそれまで足止めお願いします』
Aは電話を切って走って現場に向かった。
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時