検索窓
今日:2 hit、昨日:23 hit、合計:505,980 hit

98. ページ11

地下には座敷牢があり、Aはそこに向かって脚を進めた。



そして一つの牢の前で立ち止まる。



外から中にいる者に話しかける。



『久しぶりね_______Q』



Qと呼ばれたその少年、本名、夢野久作は不気味な人形を片手にAに笑いかける。



Q「Aお姉ちゃん!久しぶりだね!


今日は何しにきたの?僕を殺しにきた?それとも僕と遊んでくれるのかな?」



『口を閉じろ。


Q、お前にはこれから任務を与える


組合と探偵社、この双方の組織の連中を壊してこい』



Q「え、じゃあここから出ていいの!」



『そうだ。そのかわりその任務の最中、太宰を見かけても殺すな


もし任務に失敗でもすれば、その時はお前の心臓をえぐり出しその人形と共に燃やしてやる』



QはAの冷徹な瞳にも動じず、笑っている。



Q「僕、頑張るよ!」



Aは座敷牢の扉を開け、Qを解き放つ。



『……行け』



Q「わーい!外だー!お姉ちゃん!行ってきます!」



Qはこれから遊びに行く子供のようにはしゃぎながら行った。



『首領、本当にどうなってもしりませんからね……』



AはただただQを放ってしまったことに不安を感じていた。



その時、樋口から連絡が来た。



『どうかしましたか?


……わかりました、すぐそちらに行きますのでそれまで足止めお願いします』



Aは電話を切って走って現場に向かった。

99.→←97.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (245 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
592人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。