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仮眠室にAを寝かせた中也はAが寝付くまで傍にいることにした。
Aはベットに寝かせた瞬間に眠りについた。
きっとそうとう疲れが溜まっていたにちがいない。
Aの綺麗な寝顔を見ながら中也は彼女の頭を優しく撫でる。
中「冷徹な鬼も、こうして寝てりゃただの一人の女なんだよな」
Aの白く透き通る肌、柔らかな手、赤い唇、長い睫毛、艶やかな髪
どれをとっても彼女は幻と思えるほどの美しさだった。
中也はAのおでこにそっと唇を落とす。
Aは熟睡していて起きる気配はない。
その時___________
《緊急事態!緊急事態!構成員は直ちに武装してください!繰り返します!構成員は_____》
中「まさか、始まっちまったのか?!」
『そのようね』
先程まで熟睡していたAが起き上がり外套を着ている。
『中也、行くわよ』
中也とAは仮眠室を出て外に向かった。
入口から出ようと玄関に行くと、構成員の何人かが気が狂ったように銃を乱射していた。
『一体何事です!』
「赤瀬秘書!中原幹部!
あの者達の様子が急変しまして、一体何が起こっているのでしょうか?!」
構成員の一人が取り乱したようにAに問いただす。
『ひとまず落ち着きなさい
今から私と中原幹部で指示をだします
その通りに動いてください』
Aは周りにいる構成員にも聞こえるよう大声で言った。
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月3日 22時