鬼の秘書 五【文スト】

９． ページ10

国「花袋；」






花「我が恋熱の行方、見届けぬ訳にはいくまい！」




田山花袋＿＿＿＿＿＿能力名「蒲団」





『なるほど、恋文の主は貴方ですか』






樋「何と云うか……人虎に輪を掛けて望み薄そうな方ですね」






花「何をう！想いの深さならば誰にも負けぬ！




第一貴君はポートマフィアだろう！この花袋、探偵社を辞したと雖も……





犯罪者と馴れ合う心算はない！」







『人虎君、何故彼は彼方を向いて怒っているのです？』







敦「(本当に女性と話すの苦手なんだな……)」






その時、敦が目線の先に何かを見つける。






敦「あ、居た」






樋、花「何ぃ！？」






目線の先には洗濯屋から出てきた写真の女性。








花「うおぁわぇ！な、な、撫子じゃああ！」






樋「洗濯屋から出てきた！ではあれは先輩の衣類！？色々けしからん！」







『あ、あの子は……』






その時、樋口が懐から銃を取りだし女性に銃口を向けた。







樋「もはや恋文作戦など貴にならない！私が直接天誅を＿＿＿＿＿！」







樋口の声に気がついたのか、女性がこちらに気がついてしまった。






そしてその女性はこちらに気がつくと顔を真っ赤にしてそのまま走り去っていった。







樋「逃げた！？あのれ逃がすかっ！」






樋口もまたその女性を追って走り去った。







敦「この状況……拙いんじゃ」







『私達も追いかけましょうか！』←途中から楽しくなってきた人

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