鬼の秘書 五【文スト】

７． ページ8

樋口とAは建物の屋上からその女性が現れるのを見張っていた。







まぁ実際は樋口が女性を、Aは樋口を見張っているのだが。







その時、樋口がさっと身を隠した。






何かと思い下を見るとそこには探偵社の敦と国木田がいた。






『探偵社ですか……何か捜している様子ですね』






樋口がもう一度探偵社を見ると、敦の手に持つ写真に目が入る。






樋「！あの写真！あの女です！探偵社と繋がりが？矢張り官憲の潜入捜査官なんじゃ」







その時＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





国「俺たちに何か用か？」






樋「なあっ！？」






いつの間にか上まで上がってきていた国木田に樋口は驚愕する。







国「監視の時は注意するんだな。敦の虎眼は視程が広い」







『流石は探偵社ですね。矢張り侮れない』







国「で？ポートマフィアが何の用だ。






お前達との衝突は極力避けろとの社長指示だが……





事と次第にとっては相手になるぞ」






樋「それはこちらの台詞。写真の女性に就いて教えてもらいましょうか





(手練れ相手に二対一……だがこちらにはAさんがいるっ





だがこれは私の問題、如何なる手段を用いても私自身の力で情報を引き出す！)」






国「！」






樋「教えてください！！」






樋口は地面に頭をこすりつけて全力で探偵社に向け土下座をしていた。







Aは呆れて溜息しか出なかった。

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