138. ページ39
本校舎を出る前、会議室の前を通ったとき、あの浅野という生徒の姿が見えた。
会議室ではA組の生徒が勉強会を開いていた。
この学校で一番のクラスがどのような方法で成績を伸ばしているのか気になったAは少しドアの窓からその様子を見ていた。
『ふぅん、あの理事長の息子が勉強を教えているわけですか……』
しばらくその様子を見ていると、中にいた浅野と目が合った。
浅野がAに気付いてドアを開けた。
学「E組の教師が何の用でしょうか?」
『いえ、ただ生徒達の勉強方法が気になっただけですよ』
学「ではそんなところで見ていないで中に入って見ていってくださっても構いませんよ」
これが強者の余裕というものなのか。
浅野はE組の教師であるAを招き入れた。
『いえ、私は戻りますので遠慮しておきます。
期末テスト、お互い頑張りましょうね』
Aはそそくさとその場から立ち去った。
『浅野学秀……太宰に少し似ていたな……』
女性に人気なところ、頭のいいところ、そして何を考えているかわからないあの笑顔。
人望厚く、成績はトップ、プライドの高いA組の猛者をまとめあげるあのカリスマ性
『彼だけは、侮ってはいけないようですね』
そんなことを思いながらAは旧校舎に戻っていった。
458人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ベコ(プロフ) - 早く中也とのイチャイチャ出てこないかな。てか凄く好きです!この作品大好き!めっちゃファンです!続き楽しみにしてます頑張って下さい (2018年6月23日 4時) (レス) id: 7f4e6905fd (このIDを非表示/違反報告)
ロウ - もう大好きです!この小説もうファンみたいなものにでもなっちゃいそうです!! (2018年6月22日 23時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
ベコ(プロフ) - ヤバイヤバイやばい!なんですかこれは!面白すぎです!続き楽しみにしてます頑張って下さい! (2018年6月21日 21時) (レス) id: 7f4e6905fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月19日 21時