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141. ページ6

太「織田作はね、私とよく飲みに行っていたとき、必ずと云っていいほど君の話をするんだ



Aの笑顔が素敵だってね、きっとどんな綺麗な花でも彼女の前ではただの雑草と化する程だって。



今思えば、彼は君のことを愛していたのだろうね」



『織田作が……そうですか……』



太「でも君は今、違う誰かに会いたいのではないかね?」



『え?』



太「ほら、そこにいるのだろう


バレバレだから入ってきたらどうだい?」



医務室の扉から入ってきたのは、心配そうな顔をした中也が立っていた。



『中也……』



中「よう、怪我は治ったのか?」



『ええ、おかげさまで。探偵社には借りが出来てしまったわね』



いつの間にか太宰はその場からいなくなっていた。



二人の間に沈黙が流れる。



先に口を開いたのはAだ。



『よく探偵社に入れてもらえたわね』



中「ああ、誰もいなかったからな


あの女医がここにいるって教えてくれた」



『そういうこと……』



再び沈黙が流れた。おもむろに中也が口を開く。



中「なあ」



『なに?』



中「なんであの時、異能も使わずに生身で俺を助けた?」



『……なんででしょうね



中也が危ないって思ったら、躰が勝手に動いていた……



本当に不思議、考える暇も無かったんだから』



中「……お前、あの時云ったよな


俺なしじゃ生きていけないって」



『…ええ、云ったわ』



中「あれはどういう意味だ?」



『自分で言っといて忘れたの?



でも、わかりやすい言葉で言わないと貴方には伝わらないわね』



中「ああ?!莫迦にしてんのk________」



『好きよ、中也。世界で貴方が一番好き。


貴方なしじゃ生きられないほど、貴方に私は惚れています』



中「〜〜〜〜〜っ!」



中也の顔はみるみる赤くなっていく。

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雨傘響音(プロフ) - だざさんん…(´;ω;`)暗殺教室とのコラボですか!?どっちも好きなので嬉しいです!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ツユクサ - 太宰さんが切ない。゚(゚´Д`゚)゚。 でも夢主ちゃんが結ばれてよかったぁぁぁ (2018年6月13日 18時) (レス) id: 1bd5282e9a (このIDを非表示/違反報告)
ラインハルト大好き(プロフ) - 今度は名探偵コナンの降谷零落ちの小説が見たいです (2018年6月12日 21時) (レス) id: 77af8aedef (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - あああぁ!夢主おめでとうございます!!太宰さんにも幸せになってほしい...。 (2018年6月9日 23時) (レス) id: d0d6790e43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月9日 21時

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