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140. ページ5

Aは太宰の顔をまとも見れなかった。



太「A、君の云いたいことは判ってる。



顔を上げて」



Aは恐る恐る顔を上げ、太宰を見た。



太宰の顔は真剣だったが、どこか優しさを感じた。



太「以前、私は君に云った。



君のことは恨んでいないと、あの言葉に嘘はないよ」



『私は貴方たち三人をバラバラにしてしまった


彼が死んだのも、元は私が敵に情報を漏洩したからで……』



太「A、君は何か勘違いをしているよ



織田作が死んだのも、安吾が私達を裏切っていたのも、私がマフィアを抜けたのも、全て君の意志ではない。



それぞれがそれぞれの道を進んだ。君が何もしていなくとも結果はきっと変わらなかった。



それに、君は森さんの指示で動いていただけにすぎない。



君を責めたてるのは筋が違う。そう思わないかい?」



太宰のその質問は、はいとしか答えを許してはくれない雰囲気だった。



太「実はね、こんなものを彼から死に際に預かった」



太宰の手には、一枚の手紙。



『それは?』



太「呼んでみなよ」



太宰から手紙を受け取り、急いで中を確認する。



中の内容を見た途端、Aの目からは涙が止まらなくなってしまった。



『……どうして私は…………』



彼の手紙にはこう書いていた。



”鬼のように気高く、そして花のように美しくあれ


前を向き、後ろを振り返るな。貴方の笑顔は世界で一番美しいのだから”



短いが、織田作がAに宛てた手紙だった。

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雨傘響音(プロフ) - だざさんん…(´;ω;`)暗殺教室とのコラボですか!?どっちも好きなので嬉しいです!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ツユクサ - 太宰さんが切ない。゚(゚´Д`゚)゚。 でも夢主ちゃんが結ばれてよかったぁぁぁ (2018年6月13日 18時) (レス) id: 1bd5282e9a (このIDを非表示/違反報告)
ラインハルト大好き(プロフ) - 今度は名探偵コナンの降谷零落ちの小説が見たいです (2018年6月12日 21時) (レス) id: 77af8aedef (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - あああぁ!夢主おめでとうございます!!太宰さんにも幸せになってほしい...。 (2018年6月9日 23時) (レス) id: d0d6790e43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月9日 21時

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