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さっそく本部に戻ったAは、先程虎の彼に仕込んだ盗聴器の電源を入れた。
『えーっと……ちゃんと聞こえてるわね』
どうやら今その虎の彼は探偵社に帰ってきたばかりのようだ。
《組合が倒せる情報が入ったって本当ですか?》
敦の声がしっかりと聞こえてくる。
『組合を倒せる情報?』
Aは黙って話しを聞いていた。
《今、奥で作戦立案中だよ》
外部の声もしっかり聞こえてくる。
すると、太宰の声が聞こえてきた。
《それにしても、凄い情報ですね。値千金だ
これを使って組合の背骨を一撃でへし折るとすると……潜入から爆弾?》
《無理だな、通信で着水。狙撃で終わりだ》
あの名探偵の声もする。
《あぁ本当だ。じゃあ特務課突入から賢治君だと?》
《無理ー、地上戦で痛み分け延長戦ー》
《確かに……となると敦君か?》
《細雪を使えば悪くない》
《ですね、すぐに取りかかります。
最後は山?》
《海だ》
《了解》
この二人のやりとりにAは頭の中は疑問符でいっぱいだった。
『一体なんの話し……潜入?特務課?海……
太宰はいったいどこまで想定して動いているわけ?』
その時だった________
《敦君、ポケットに何入れてるの?》
《え?ポケットですか?》
『まずい……この声は、あの名探偵か
気付くのが早すぎますね……』
ポケットの中を探る音が聞こえてくる。
《あれ?なんだこれ?》
盗聴器の存在がバレてしまった。
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雨傘響音(プロフ) - だざさんん…(´;ω;`)暗殺教室とのコラボですか!?どっちも好きなので嬉しいです!! (2018年6月13日 21時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)
ツユクサ - 太宰さんが切ない。゚(゚´Д`゚)゚。 でも夢主ちゃんが結ばれてよかったぁぁぁ (2018年6月13日 18時) (レス) id: 1bd5282e9a (このIDを非表示/違反報告)
ラインハルト大好き(プロフ) - 今度は名探偵コナンの降谷零落ちの小説が見たいです (2018年6月12日 21時) (レス) id: 77af8aedef (このIDを非表示/違反報告)
にぃ - あああぁ!夢主おめでとうございます!!太宰さんにも幸せになってほしい...。 (2018年6月9日 23時) (レス) id: d0d6790e43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年6月9日 21時