８． ページ9
翌日、Aの自宅には首領の云っていた通り、制服が届いていた。
『夢であってほしかった……』
その制服を見ながら何度目かわからないため息をつく。
着慣れない制服を身にまとう彼女は、制服姿の自分を見て苦笑する。
『これじゃあコスプレだな……
こんな姿、部下には見せられない……』
特に太宰には＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
なんてつぶやきながら、スクールバックを肩にかけ、玄関をでた。
玄関を出たAは、目の前にいた人物を見て固まる。
勢いでそのまま扉を閉めてしまう。
『な、なぜこいつがここに……；
任務に行っていたはずじゃ……』
Aはもう一度、恐る恐る扉を開ける。
そこには黒い帽子をかぶり、肩から外套を羽織った、最小幹部の中原中也が玄関の前で笑いをこらえながら立っていた。
中「い、いやあ、似合ってるぜ？そのコスプレっ……ｸｸｸ」
そう言いながら中也は携帯でAの制服姿の写真を撮る。
『中也……あんた覚えてなさい……』
中「まあまあいいじゃねえか
それより首領からこれ預かってきた」
中也が手にしているのは、小型の盗聴器だった。
『態々ご苦労様、じゃあ私はもう行くからあんたもさっさと仕事に行きなさい』
中「まあ待てよ、どうせ学校行くんだろ？
送ってってやるよ」
『でも首領には電車を使えと……』
中「初日くらいいいじゃねえか
ほら、行くぞ」
中也はAの腕を引き、車に乗せた。
『全く……私一応貴方の上司なんだけど？』
中「あ？手前とは餓鬼の頃から一緒にいるんだ
今更上司扱いなんてできるかよ」
『はあ……中也といい太宰といい、全然云う事聞いてくれないんだから』
中「青鯖と一緒なんてご免だぜ」
『はいはい、仲がよろしいようで』
中「手前……煽ってんのか！」
『ほらほら、ちゃんと前向かないと事故起こしちゃうわよ〜』
中「ﾁｯ……」
中也は相変わらずからかい甲斐がありますね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1089人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
錐 - うん鬼○と文スト最高 (2018年5月31日 17時) (
レス) id: d8fc200821 (このIDを非表示/違反報告)
錐 - pokemon紫陽花さん» なるほど……… (2018年5月28日 8時) (レス) id: d8fc200821 (このIDを非表示/違反報告)
pokemon紫陽花(プロフ) - 錐さん» 能力などは鬼灯様意識してますが、その他のところでは全然違うようにしています！ (2018年5月28日 8時) (レス) id: a94eac29fd (このIDを非表示/違反報告)
錐 - これはあれかな？夢主さん鬼灯○冷徹の鬼○ような感じかな (2018年5月28日 8時) (レス) id: d8fc200821 (このIDを非表示/違反報告)
夢歌(アニメ怪盗)(プロフ) - 番外編アンケート2番の幼児化でお願いします！芥ちゃんの幼児化が見たい…(((殴 (2018年5月27日 23時) (レス) id: 271215d97c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫陽花
| 作成日時：2018年5月25日 0時
