＊貴方の素顔を見せて＊ 忍足侑士 【短編】

follow2 ページ2

幼馴染だけど、家は離れてて、




少女漫画あるあるのベランダで互いの家を




行き来する、なんていうロマンチックな事は無い




………だから、朝はいつもこう。




母「コルァA！！！！！！起きろ！！！！！」




朝からどえらい声出して、毎朝起こしにくるうちの母




A「もー、うるさいねん！！起きるわ！！！！」




母「さっきも起こしたわ！！！」




A「そん時はそん時、今は今やろが！！」




こんな口論が毎日のように続く




……それでも、少しは母さんの愛感じてるの




A「あと5分寝かしてや！！！」




そう言って、私は顔を覆うように布団を被る




でも、この強敵には勝てないのだ




母「……いつまでも起きひんねやったら…ﾌﾌﾌ」




あ、やべ




怪しい目してる




A「いやああああ私の愛する布団があああああっっ！！！」




そう、布団を剥ぎ取られるのだ




母「はよ起きてご飯食べて！」




A「もー、わかったって 目ぇ覚めたわ」




母「それでええんや！」




うちの母の自慢は、この太陽みたいな笑顔




いくら怖くても、最後にはこうやって笑ってくれるんだ

follow3→←follow1　Prologue

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す