200，曖昧な関係 ページ10
「Aちゃん」
「先輩？どうしたんですか？」
「なんや大先生！サボりか！尖っとるなぁ！」
「なんや鬱先生！サボるんか！尖りやなぁ！」
「サボってません〜、Aちゃんの様子をみるっていう立派なお仕事ですぅ」
「「キッショ」」
「ちゅめたい」
いつもの流れを一通り聞いてAちゃんを見つめる、Aちゃんはキョトンとして首をかしげている、その愛らしい姿についつい頬が緩んでしまうがそれに負けじとAちゃんの目を見つめる。魂は穏やかに、綺麗なまま
変わらないそれに安心して…あとは目的を伝えてまつだけ
「なんや見つめあって、怖いわ」
「シッマ、これは大人の遊びやから」
「獣人に大人語るなんて100万年早いで」
「しゃおちゃん、獣人は成長が早いだけやろ…あと、あんたらハーフやん」
「んで、なんでそないにA見つめるん」
「大人の遊びや」
「いや、わからないです先輩…見つめられただけじゃサッパリ」
「脳内に直接ぅ！とかならん？」
「ならんならん」
ケラケラと笑う子犬は放っておいて、Aちゃんにいつもの足取りで近づく
なんとなく察したのかAちゃんが頬を赤らめてそっぽを向いてしまった…アカンやろ。可愛すぎか…
「俺の部屋で待っとるわ、我慢したんやで？腹へってしゃーないわ」
耳元でそう囁けば一気にその頬が色付く、素直な反応されたらこっちも恥ずかしいからなんとなく咳払いで誤魔化してしまう
アカンなぁ、カッコつかん
「先輩…、じゃあ今夜…行きますね」
恋人でも無いのにダラダラと続いてる関係、そろそろ終わりにして、ちゃんと恋人になる覚悟もしたってエエんちゃうかなって。
Aちゃんが眠っとるときずっと考えとった…片時も死者の檻から離れられずに毎日のように殆どあの場所で過ごしてしまった
だから、もう…曖昧な関係やめて。ちゃんと恋人になりたくて
部屋を出るときシッマがボソッと俺にだけ聞こえるように声を漏らす
「程ほどにしろや大先生」
よぉ、わかっとるわ相棒
あんたのご主人のお気に入りなのはわかっとるけどな、この子のことずっと好きなのは俺やで
「止めるか？」
「まさか、ご主人やからってアイツの恋にまで口ださんわ」
「いいワンコやな」
「殺すぞ」
もはや心地のいい慣れ親しんだ罵倒に薄ら笑いが溢れる
「なんや大先生、はよ出てけ！」
「そや、Aの邪魔すんなや」
「冷たいわ、ほな。…後でな？」
絶対に、落とす
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りと - 一気に全部読んでしまいました…世界観の複雑さに何度か頭を悩ませましたが、色々考察出来て楽しかったです！天使、悪魔、人間、そして神…いずれも人間という概念に縛られて自分を見失いながら生きて(？)いる…。え、これ無料で読んで良かったん…？お金払わせてェ！ (5月31日 0時) (
レス) @page42 id: 3c068a4e58 (このIDを非表示/違反報告)
1103(プロフ) - とても楽しく拝読させていただきました。ありがとうございます！ (2022年9月23日 1時) (レス) @page42 id: d3023c1d20 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - ランキングにはのってないね！！うん！！でも続編かきたいね！！勘違いやわ！！ (2020年3月9日 2時) (レス) id: 8b85c6a757 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - ありがたい事に、この話。未だランキング乗り続けているんですよね…シリーズ全体的に。いつか、続編というか、主人公ちゃんが人外になってからの話を書くのも、いいかもしれませんね (2020年3月9日 2時) (レス) id: 8b85c6a757 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - ちゃっかり新シリーズ出てますので、よろしければご贔屓に… (2019年10月6日 18時) (レス) id: da4b35a571 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2018年10月12日 0時
