95，そうならどうなる？ ページ49
エーミールの部屋に飾られている沢山の機械の音だけが静かな空間を支配するなか私は考えていた、彼は突然黙った私を心配そうに見ている
もし、その可能性があるなら？たとえそうだとして彼の記憶は何故奪われた？死因は悪魔絡み？遺書があった。…彼は死ぬことを知っていた？
「…遺書」
「はい？」
「遺書もありました！彼は死ぬことをわかっていたんです！わかっていながら！私には一切相談してくれませんでした！」
「な、なにがですか？」
「彼は…花火大会の後にいなくなった！死体も見つからずに！最期に愛してるすら書けない薄情な男です！でも…好きだった…始めてだった…」
「…落ち着いてくれませんか？」
「貴方にそっくりなんです…」
「そりゃ、私のような人間は沢山いると思います」
「何故そんな冷たいこと言うんですか！エーミールさん…」
「私に何を求めているんですか？私は貴方のことを知らない、突然叫ばれてもわからないんですよ？」
「…なんで…なんで…だってエーミールさん、彼にそっくりで…見た目こそ違うけれど…あまりにも＿＿に似てる」
「誰だか知りませんが面影を重ねて取り乱されては困ります…」
彼の眉が下がった、おそらく最初は困惑し叫ぶ私に呆れ…今は同情されている
「私は貴方の彼ではありません、貴方が何を思って私と彼を重ねたのかすらわかりません。今日は講義で疲れたのだと思います、ゆっくりと休んでください」
「嫌です、私だけ彼に好意を寄せていたんです…私がどうでもいいから死んだんです…」
「事情があったかも知れませんよ？」
「そんなわけない！悪魔絡みの事件って何？なんなの…私を置いて死ぬなんて…」
「だから、私に何を望んで」
「愛してください…形だけでも…声も性格も彼にそっくりなんです」
冷静になれ、冷静になれ…そう心を落ち着かせようと必死なのに体が言うことを聞かない、口も止まらない。何かに支配されたように私は彼に迫った
「そんなの無理ですよ」
「いいじゃないですか、傷つくのは私の体だけです。愛してくださいよ…」
「駄目に決まってるじゃ無いですか！正気に戻ったとき傷つくのは貴方です」
「構わない、私は彼と一夜も過ごしてない。もう彼は死んだんです、じゃあこの心の隙間は誰が埋めてくれるんですか？」
「落ち着いてください！」
「私は至って冷静です！」
「嘘ですよ、だってAさん魔力の数値が明らかに可笑しいです」
エーミールの部屋に飾られていた沢山の計器が悲鳴をあげていた
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夜空音 - 愛蘭さん» ありがとうございます。閻魔についてはモブのような扱いなので誰とは言いません。ご想像にお任せします、読んでいて楽しい方にしてください。 (2018年2月11日 23時) (
レス) id: e45f91e071 (このIDを非表示/違反報告)
愛蘭 - 感想失礼します…！世界観とか本当に好きですしんどいですよもう…ひとつ質問なんですが、閻魔樣ってもしかして赤髪のともさんだったり…?私の勝手な考えなので間違っていたらすいません;;これからも更新頑張ってください！！ (2018年2月11日 3時) (レス) id: e6a6c1647f (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - BOXさん» ありがとうございます！もう少し掘り下げていけたらと思っています (2018年2月4日 0時) (レス) id: ff9c6a4fe6 (このIDを非表示/違反報告)
BOX - 設定とかストーリーとか面白くて好きです!これからも更新楽しみにしてます!語彙力なくて申し訳ないです笑 (2018年2月3日 18時) (レス) id: b4de0e99f9 (このIDを非表示/違反報告)
夜空音 - もちさん» ありがとうございます！休みが終わってしまったので更新ペースは落ちますがこれからも頑張ります！ (2018年1月11日 23時) (レス) id: 04cb530f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空音 | 作成日時：2018年1月8日 3時
