満月 ＿BakareA

Complicated ページ40

(複雑)




慎太郎くんと一緒に教室に戻り。



授業を受ける。





当たり前の生活。





慎太郎くんの方を見れば。



珍しく、起きていた。





その横顔を。





眺めてしまう。









慎太郎くん…‥。







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授業終わり。





先「ちょっと、川上ー。」





先生に呼び出されて。




貴「はーい。」




急いで先生のもとに駆け寄る。








担任が外に出て。


人目を気にしながら私に囁く。






先「頼むよ〜、あれ。」



貴「‥はい？」





先生は、複雑そうな顔をして私を見る。






先「森本のこと。


　 君が連れてきたんだろ？




　 俺は暴れ出したら止められないから。




　 ほんと、頼むよ。





　 君も、困るでしょ。

　 お父様にばれたら…。」







そう言い、先生は私の肩に手を置いて。



職員室に帰って行った。







私は呆然と、その場に立ち尽くす。






しばらくして、教室の中に入っていった。







慎「大丈夫？」




席につくと、心配そうに私を見る慎太郎くん。




貴「うん、大丈夫。」



慎「‥そう。」





笑顔で応えると。



慎太郎くんは、納得してなさそうな顔で机に伏せた。







私は窓の外を眺める。






複雑な気持ち。

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