満月 ＿BakareA

After a long time ページ38

(久しぶり)




学校に行くと、真っ先に担任の先生に怒られた。




後、最近だらけてるって。






…‥でも。





私、あの人たちのこと、嫌いじゃないから。





一緒にいると楽しいし。



落ち着くし。



いろいろされちゃうけど‥。






でも、嫌いじゃないから。






私は先生にお辞儀して、教室に向かった。







・









・








・





朝のHRを終え。



すぐにつまらない数学の授業が始まった。




なかなかつまらない。





必死に数字と格闘していると。








がらがらがらっと。






こんな時間に教室のドアが開く。




一体、誰だろうと思って見てみると。






教室の、冷ややかな空気の意味が今伝わる。









先「…‥‥も、森本。」






何か月ぶりなんだろう。






この教室で、慎太郎くんを見るのは。







慎太郎くんは教室の皆をぐるっと見回し。



違うな、睨んだんだ。






つかつかと。



何事もないように私の隣にやってくる。









貴「どうしたの？」






先生を含め、周りの視線を感じながら。


小声で尋ねると。






慎「なんでも…。」







慎太郎くんは、着いて早々机に突っ伏し。






来た意味ないじゃん。







そう思いながら、



彼の寝顔を見つめる。








退屈だったはずの授業が。








今は不思議と、








面白い。

Protect→←An offense　★

ラッキーアルファベット

X

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す