満月 ＿BakareA

An offense　★ ページ37

(反則)




＿ジェシー





指を二本に増やし。



彼女の反応を楽しんでいると。






ぎゅっと、俺の首に抱き着いてきた彼女。






もう、限界が来たのかな。





ぐっと、指を抜けば。





貴「…‥うー‥。」





辛そうに、唸る。




可愛い。




小動物みたい。





もう一度、指を滑り込ませると。






貴「…‥る、…‥ルー、くんっ‥。」







は？




ルーくん？







なにそれ、可愛過ぎじゃん。






思わず、気持ちを抑えきれずに。






指を暴れさせてしまい。








貴「…‥ちょ、むっ…‥やぁ‥んんっ‥。」







びくん、と大きく反応して。




ぐったりとなってしまった。






ル「‥A。」






指を抜き、Aを見ると。






スースー寝息を立てて。



寝息‥‥。




寝ているわけでもないけど。





あーぁ。



俺は未遂で終わったよ。








…‥ちょっと、あれはやばかった。








可愛い彼女の髪を撫で。


整え。





布団をかけてあげる。






俺も彼女の隣に横になる。








今、焦って抱かなくてもいい。






温もりが隣から消えなかったらそれでいい。








俺はそっと、彼女を抱きしめた。









温かい、幸せ。









貴「‥……ルー‥‥く‥。」






だわっ。



反則だっ。






今度から、ルイスくんは卒業だな。








俺は、軽く触れるだけのキスを落とし。






目を閉じた。

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