満月 ＿BakareA

Bluff ページ33

(はったり)




キスをされたまま。


抱きかかえられ。





お風呂場の中へと連れ込まれる。






貴「‥…っル、イス‥くんっ。」




ル「…‥A。」





貴「‥っん‥、ん…‥や‥。」






床に足を下ろされ。


ひんやりとした感覚が足裏に伝わる。






ルイスくんは片手で私を押さえ。


もう片方でシャワーからお湯を出す。





ばしゃーとお湯が全身にかかり。



冷え切った身体に、外部から熱が伝わる。






ルイスくんは唇を離し。



私の身体を全身、眺める。





何も纏っていない、體。



恥ずかしくて。でも、どこにも逃げ場がなくて。








貴「‥…い、や‥。」






と、自分から、ルイスくんに抱き着いてしまった。




驚く、ルイスくん。







ルイスくんは私の髪に自分の指を絡ませて。




そして、その手を頬に滑らせ。



頬のラインをなぞり。






顎をぐっと掴んだ。





綺麗な瞳と、重なり合う。







ルイスくんは何も言わずに。



噛みつくように口づけを落とす。





ほんとに噛みつかれて。


唇の端から、血が滲む。




シャワーの水のせいで、それは流れていき。





何事もないように、キスは続く。







貴「‥…っぁ‥、あ、ぁ…ん。」







お風呂の中。



響かせたくなくても。



広がってしまう自分の声。





変な感覚に、頭がくらくらしてきた。






ルイスくんは、自分のカッターシャツを床にばさっと脱ぎ捨て。




私の腰に、腕を絡ませる。







ル「心配すんな。


　 こんなとこで抱かねーよ。」






耳元で甘く、囁かれ。



ルイスくんを見つめれば。






ル「‥あんまり誘わないで。




　 ほら、さっさとお風呂入って。」





と、ルイスくんから解放される。



へ？と困ったようにルイスくんを見れば。



はぁ、と溜息をつかれてしまった。






ル「しょうがないから、洗ってあげる。




　 ほら、こっち来て。」





・







・

Bath→←Bruise　★

ラッキーアルファベット

X

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す