満月 ＿BakareA

Bruise　★ ページ32

(痣)



＿ジェシー





雨のせいで。





色っぽくなったA。






透けた制服が俺を誘う。









タオルを持って、洗面所に入ると。




いつも使っている洗面所に華が咲く。







貴「…る、ルイスくん‥？」




不安そうな顔。


眉をしかめて、俺を見る。




ル「風邪、引かれるの嫌だから。


　 風呂、入るよ。」





そう言い、近寄ると。




抵抗を見せるA。




そんなことしても無駄だって。




無理矢理、白く細い腕を押さえつけ。





制服に触れると。







貴「…‥や、‥や、だよ…。」





と涙目で俺を見つめるA。




誘ってるようにしか見えない。



腕を離し、火照った頬に優しく触れた。







ル「だーめ。」







優しい言葉をかけるわけでもなく。




俺はそのまま制服のボタンを外す。







制服を脱ぐと、華奢な身体が露になる。





服を着てないと、ほんと小さく、か弱く見える。








なで肩の。


綺麗な肩に手を滑らせて。





紐を指に絡めながら、ゆっくりと下に下ろした。






白い肌を覆うものが、無くなり。






無くなった代わりに、無残なモノが浮かび上がる。







…‥っ。





思わず、息を飲んでしまった。






そうだ…‥。






不安そうな顔で俺を見るA。








こいつは、どんな思いで受け止めたんだろう。









貴「……っル、」






へその近くの、紅く残る痣に。



その上から俺も印を刻む。






びく、と動じるA。



髪を掴まれる。







ル「……‥最悪。」







ほんと、最悪。








なんで、お前なんだろうな。





なんで、拒まなかったんだよ。









貴「…‥ル、イスくん‥。」






不安そうに呼ぶ声に。



惹かれるように、顔を上げる。









ル「愛してる、A。」









目を見開く彼女に。




紅く染まった可愛らしい唇に。







初めて、触れた。

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