満月 ＿BakareA

Desire　★ ページ27

(慾)




胸への愛撫が続く中。





先輩の手が太ももに触れる。







汗ばんだ肌に手が吸い付く。






貴「…‥く、ぅん‥っ。」






初めての感覚に、まだ全然慣れない。




人にここまで触れられること自体が初めてなのに。






胸に印をつけられている、その時。







京本さんの手が。




スカートの中に入り。




下着に触れ。






私に向かって、優しく微笑んだかと思えば。






貴「…‥っんゃ。」






指が。


中に侵入してきた。





自分の中に入ってくる、変な感覚に。




また京本さんの肩を掴んでしまう。







大「濡れてる。」







その、一言で。






貴「…もやっ、嫌‥…きょも、」



大「大我。」






必死に抵抗するのに、いつもの声のトーンで。



名前を言われる。






数秒間、意味がわからなくて。





考えている間も指は動く。







大「大我。


　 京本さん、じゃない。」




貴「…‥や、で、‥もっ。」




大「大我って、呼んで。」








京本さんはそう言うと、指をもう一本増やした。




中で暴れるように動く。







貴「…‥っあぁ‥。」




大「早く言わないと。苦しくなるよ？」







意識が飛びそうなところで、指を抜かれ。



苦しい。






また、指が入り込み。同じように動く。






先輩は私を見つめ。


唇が動くのを待つ。







先輩の全てに負けて。









貴「‥大我……っ。」








苦し紛れに発すると。




嬉しそうに微笑んで。






私にキスを落とす京本さん。








大「待ってた。


　 ずっと。







　 君に言って欲しかったから。









　 A。」








先輩はそう言うと。


指を抜き。猛った自身を取り出した。







大「もう、持たない。



　 優しくできるか、自信ないけど。」







そう言い、


一気に。





貴「…っあぁ…‥。」






私の中に入り込んでくる。




指とは比べものにならない圧迫感。




先輩を、全身で受け止める。






律動し始める先輩。




始まったばかりだけど、私には終わりが近づき。







貴「…‥くっ、‥あ。」







先に、倒れてしまった。







大「もう一度。



　 感じさせてあげる。」







先輩は、妖しく美しい笑みを浮かべ。








大「俺を感じて。





　 A。」








キスを、落とした。

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