満月 ＿BakareA

Lunch ページ13

(お昼)






屋上に着くと。


もう皆揃っていて。






慎「おせーよ。」






皆、昼食を食べずに待っていてくれた。






北「ごめんごめん。」




ル「揃ったし、食べるか。


　 いっただっきまーす。」







それぞれの物を、食べる。





私もお弁当を広げていると。








樹「Aちゃんさぁ、スカート短くない？」







って、樹くんに言われて。






貴「ほえっ…？」







思わず、お弁当のふたを落としてしまう。







樹「いやいや、動揺しすぎじゃない？



　 なに、どうしたの？」






樹くんの一言で、皆の目が私の膝に集中する。








貴「あ、いや、これはその…。」




ル「何、俺を誘ってんの？」






対応に困っていると。




横にいたルイスくんが私の耳元で囁き。






手を、膝の上に乗せる。






貴「っわ、や…やめっ。」





スカートの中に入ってきそうな手を掴めば。





逆に手首を掴まれてしまい。






にや、と微笑まれる。






その時。








優「は〜い、そこまで。


　 今はお昼の時間かなぁ。それに公開ではやめてくれ。」








間に割って入って助けてくれた高地くん。





ルイスくんは舌打ちをしながら、元の位置に戻る。









ちら、と北斗くんの方を見れば。






貴「…‥っ。」






固まってしまいそうなほど。



鋭い目つきで睨んでる。







ひぃ〜。








慌てて、ご飯を口に入れる私。







今のことは全部忘れよう。




そして、お昼が終わったらスカート丈を元に戻そう。









・




お昼を食べ終え。







時間が余ったので、のんびりしていると。








次々と横になる皆。









一人、座っていたら。









ル「ほら、おいで。」







とんとん、と横にくるように促されて。








一人座っているのもなんだから。





ルイスくんの横に、ころんと寝っ転がった。









空が蒼い。








慎「ちょっと、ジェシーずるい。」





ジェシーの隣にいる森本くんが怒る。





ル「だって、俺のAだし。」





さらっとすごいこと言って、さらっと私を抱きしめる。






ルイスくんって、つっこみどころがいっぱいあって。

どこからつっこめばいいの？




樹「おい、今、呼び捨てっ。」


北「俺も聞き逃してないからなっ。」


慎「最悪、ジェシー。」




皆から非難を浴びているのにお構いなしのルイスくん。







大「うるせ。」

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