【ポッピングシャワー ~恋の予感~】 (ページ6)

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[礼王side]

お風呂から上がり、疑惑の？彼氏の物であろう部屋着に着替えて、リビングに向かうとホワイトシチューの香りが鼻を掠めた。

「図々しくお借りしてすみません。
お風呂ありがとうございました！
お陰さまでスッキリしました」

『さっぱりしたみたいでよかったです。
ちょうど今シチューができたところですよ』

「うわっ……すっごい美味しそう…」

『冷めない内にどうぞ』

「では…お言葉に甘えていただきます！」

パクッと一口頬張ると優しくて甘い味が広がり、お風呂とは違う温かさが広がる。

「うまっっ…！」

思ったより大きな声が響いてしまう。

『ふふっ…よかったです』

一番はじめよりも警戒心が溶けたみたい…
ふにゃんと笑う笑顔に思わず癒される。

机の上にはホワイトシチューの他にサラダ、パン、和え物などのおかずもあった。
一度食べ始めると止まらない位にどれも美味しくてついつい手が伸びる。

そんな俺に嫌な顔ひとつせず彼女はおかわりをよそってくれた。

「…ごちそうさまでした！
本当に全部美味しかったです」

『お粗末様でした。お口に合ってよかったです』

「毎日自炊してるんですか？」

『趣味みたいなものなので…そうですね』

「偉いですね…俺なんて全然です笑
いつもこんなに量多めに作るんですか？」

シチューの他のおかずも、垣間見えた冷蔵庫の中身も、食器も、一人前にしては全てが多いように感じて聞いた質問がどうやらよくなかったようだ。
変な間が少し空いて、

『………1人分作るのむずかしくて』

と困ったように笑った。
曇った彼女の表情に焦った俺は

「毎日でも食べに来ちゃいたいくらいです！」

とまた余計な一言を発してしまう。
いや、今回は爆弾発言だ、、、