傷跡 (ページ48)

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48 🐺目線ページ48

とにかくやらなきゃ終わらない

覚悟を決めてAの肌を触れる

………………

変に緊張して
お互い無言の時間が流れる…

『…ヒョン、痛くないから大丈夫だよ…』
BC「…ん、」

『ありがとう、ヒョン
ヒョンの手大きいからいつもより早く終わったㅋㅋ』

BC「…うん、次から何時でも言って」

俺達と比べて背中は小さいけど
筋肉は無いけど
細いけど
今が耐えれたから大丈夫

薬を塗り終えてそう思うけど、

『…うん、そうだね…』

そう言うAは耳まで真っ赤で可愛い

BC「…A、耳赤いよ」

少しだけからかうつもりだった
いつもみたいにきっとふてぶてしい言葉が返ってくるんだと思ったんだ

それなのに耳を真っ赤にしたまま

『…ヒョンみたいに肌出すの慣れてないし…///
……それより、こんな汚い背中でごめん……』

この子は何を気にしてるんだろう
顔も見れてないから何だけど、
その背中の傷跡に優しく触れて

BC「汚くないよ
傷跡はAが生きてる証拠
これがあるから俺達は出逢えたし一緒にいられるんだ…」

『チャニヒョン…』

顔だけ振り返るA
いつもと違ってすごく女の子に見える
可愛い

BC「でも、俺以外にはもう見せないで、」

『こんなの誰にも見せられないよ…
みんなが嫌がるよ』

ベストを抱きしめて苦しそうな顔
でも、それは違うよ

BC「そんな事ない、俺は嫌じゃない
この傷跡も含めて…俺はAが好きだよ…」

『…ヒョン…？』

口から出てしまった
本当に何も考えずに出てしまった言葉だった