傷跡

3 🐺目線 ページ3

あれは何年前だ？





JYP「チャニが探してる子は今ここにはいないよ」

ダンスがめちゃくちゃ上手い子がいて
マーシャルアーツも得意だと聞いて探しに来た

自分達のグループのアクセントとして、
そういうのも取り入れたらいいかと思ったんだけど…

BC「いつ来ます？」

『…あいつはもうここには来ません…来れません…』

後ろから声が聞こえた
そこに居たのは背中の真ん中まであるサラサラストレートの可愛らしい女の子


JYP「A、」
『あ、ジニョン代表、私やっぱり働かないとダメなので
ここ、辞めます』
JYP「辞めるしかないのかい？」
『アイツの治療費稼がないと…』

全然話が見えない
なんの話しをしてるんだ？
俺はただダンスがめちゃくちゃ上手い子を探しに来ただけなのに

JYP「…A、双子で顔も似てるし、Aでいいんじゃない？」

『……は？』

BC「え？」

何？今、何が起きてる？
何の話をしてる？
代表がいつもの笑顔で俺を見てるんだけど…え？何？


JYP「チャニが探してるのはダンスが上手くて
マーシャルアーツも得意な○○だろ？」

BC「はい！」
『…彼は今、事故で入院してます…』
BC「え！？」

あ、だからここにはいないし、来ないって事か…

ん？
じゃあ、代表が言ってる事って？

代表の方を向いたら
ジニョン代表は俺の方を見て笑ってて

JYP「この○○の双子の妹のAも、
ダンスは上手いしマーシャルアーツも得意だよ」

『…………はぁ……』
BC「……え？」

彼女の盛大なため息と俺の疑問の声が揃う

代表はまたニヤリと笑って

JYP「チャニはダンスが上手くてマーシャルアーツの出来る
○○が欲しかった」
BC「……はい、」

さっきも聞かれたけど、確かにそうです

JYP「Aは○○の治療費を今すぐ稼がないといけない」
『………………』

……ここまで聞いてたら、何となく分かってきた

JYP「Aはまだ若いからできる仕事も少ないだろう？
それなら、ここでデビューして稼いだらいいじゃないか、」

……俺の予想大当たり……

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