YOU ページ45
嘘。
わかるもん。
付き合いは浅いけど、彼のことを見てきたつもりだし。
でももう１つ分かってること。
彼はあたしの邪魔をしたりしない。
あたしがどんな決意でこの国まで来てるか、この仕事をどれだけ愛してるか、あんなに話して
あんなに優しい目で聞いてくれたのに。
邪魔する訳がない。
じゃあ理由は？
嫉妬なんて可愛いものでそこまでするかな？
でもあの真っ直ぐな視線は本気だった。
その後の“嘘”が嘘。
タクシーが彼の自宅に着いた時、彼だけがタクシーから降りる。
タプ「降りないの？」
A「あんまり寮に帰らないとルームメイトも心配するから。」
タプ「…降りてよ。」
初めて寂しそうな彼の声を聞いた。
「…じゃあもう一晩だけ。」
そう言ってあたしもタクシーを降りた。
部屋に入るまでも無言。
タプ「…シャワー浴びてくる。」
A「ん。」
初めての気まずい空気に、何となく居心地が悪かった。
それを打開しようとしてくれるすんひょん。
タプ「…一緒に入る？」
A「え。いい。先どうぞ。」
意味のない意地を張ってしまうあたし。
可愛くない。ぜんっぜん可愛くない。今のあたし。
順番にシャワーを浴びて、パウダールームから出てくると、彼がビールを用意して待ってた。
タプ「…これ。」
ひんやりした缶を渡してきたすんひょんは、まるで怒られるとわかって怖がる子供の目。
ソファーに座る彼の足元に腰を下ろすとプシュッと缶を開けてぶつけてきた。
そのすぐ後に一旦片足をソファーに上げて、あたしを跨ぐ姿勢になったら後ろから包み込む温かくてシャンプーのいい香り。
タプ「さっきの、気を悪くした…？」
A「ううん。違うの。ごめんなさい。」
タプ「…怒ってない？」
こんな可愛い人に、一体何を怒るってゆーの。
A「怒るわけないよ。考えてたの。」
タプ「ちゃんと話す。だからAも話してくれる？」
たまに出る、この甘ったれな彼が愛しすぎる。
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めい(プロフ) - たぷ らぶさん» たぷ らぶさん、こんばんは。少しでもたぷ らぶさんをニヤニヤさせられてとっても嬉しいです！これからもニンマリ出来るようなお話に向けて頑張りますので、よかったらお付き合いくださいm(_ _)m (2016年8月20日 1時) (
レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
たぷ らぶ(プロフ) - いつもニヤニヤしながら読んでいます！これからも頑張って下さい。 (2016年8月19日 23時) (レス) id: 69fe0b0c61 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - たぷれにさん» たぷれにさん、こんにちは。コメントありがとうございます。ニヤニヤして頂き、本っ当に光栄です！見切り発車で迷走していますが、少しでも楽しんで頂けるように、これからも頑張りますので、よかったらお付き合いくださいm(_ _)m (2016年8月11日 14時) (レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
たぷれに - いつも胸キュンしながら、読んでます。読んでてニヤケが止まらないようなこのお話が大好きです。これからもステキなお話書いてください。待ってます!! (2016年8月11日 9時) (レス) id: bb07f4b785 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - yumichiさん» yumichiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。そう言って頂けると本気で嬉しいです！あたしもそんなyumichiさんにハート飛ばしまくりです！これからも頑張りますので、よかったらお付き合いくださいm(_ _)m (2016年8月2日 22時) (レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2016年7月25日 6時
