TOP ページ15
Aあたしも打ち上げに行っていいの?
たぷ当たり前だろ。ツアー同行スタッフじゃん
どうせ挨拶だけ済ませたら俺たちは途中で抜ける。
みんな明日の午前中には帰るみたいだし。
それにどうしてあの席にいたのか、ちゃんと聞かないとな。
出待ちを終えて、一旦ホテルに戻る。
あ。
着替え。パジャマしかない。
まあいいか。
自分のパジャマでしか眠れないから、大きいスーツケースには何着ものパジャマを持ってきてる。
準備する時Aに、「そんなにパジャマばっかり」って笑われた位だ。
人は寝てる間に大量に汗をかいてるんだから、パジャマをたくさん持ってきたって悪くないだろ？
有名なブランドのモノグラムのスーツケースにはパジャマがいっぱい。
俺のペンはそれだって黄色い声援を上げるに違いない。
たまにシルクとか、ツルツルした生地のパジャマをプレゼントしてくれるペンもいるけど。
俺は綿派だ。
まあそんなことはいいや。
出待ちは完全にオフの状態だから、サラッと終えてホテルに帰ると、扉の脇に彼女の靴が並んでてスリッパがない。
先に帰ってるらしい。
タプ「Aー。」
A「おかえりなさい！お疲れ様。」
マスクを外しながら部屋を見渡すと、パタパタとスリッパを鳴らしてベッドルームから出てきたAがふわっと笑った。
この笑顔を毎日見れるなら、誰かと、いや、彼女と一緒に暮らすのも悪くないなって思った。
ただいまって抱きしめて彼女の柔らかく香るシャンプーだか何だかわからない匂いを吸い込む。
香水はつけない彼女だから、ダイレクトに彼女の匂いがして安心する。
A「3日間お疲れ様。暑い中大変だったでしょう？」
彼女を抱きしめたまま、彼女が出てきた部屋に入っていく。
後ろ向きに歩かされてるAは方向がわかってないみたいにヨタヨタと俺に引きずられてる。
タプ「んー。疲れたー。だから充電させて。」
そのままドサッと彼女を押し倒すようにベッドに倒れ込む。
覗き込んだ顔はすぐにこれでもかって位真っ赤になって、目を泳がせる。
A「すぐに準備して出なくちゃ。打ち上げ、みんな一緒に行くんでしょ？」
タプ「そーだけど。みんなちょっとは休憩してから出てくるよ。」
そう言ってジリジリと顔を近づけると限界まで顎を引いて俺から逃れようとする。
なのに視線は俺の唇を見てるから。
その表情たまんない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 346人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めい(プロフ) - たぷ らぶさん» たぷ らぶさん、こんばんは。少しでもたぷ らぶさんをニヤニヤさせられてとっても嬉しいです！これからもニンマリ出来るようなお話に向けて頑張りますので、よかったらお付き合いくださいm(_ _)m (2016年8月20日 1時) (
レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
たぷ らぶ(プロフ) - いつもニヤニヤしながら読んでいます！これからも頑張って下さい。 (2016年8月19日 23時) (レス) id: 69fe0b0c61 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - たぷれにさん» たぷれにさん、こんにちは。コメントありがとうございます。ニヤニヤして頂き、本っ当に光栄です！見切り発車で迷走していますが、少しでも楽しんで頂けるように、これからも頑張りますので、よかったらお付き合いくださいm(_ _)m (2016年8月11日 14時) (レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
たぷれに - いつも胸キュンしながら、読んでます。読んでてニヤケが止まらないようなこのお話が大好きです。これからもステキなお話書いてください。待ってます!! (2016年8月11日 9時) (レス) id: bb07f4b785 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - yumichiさん» yumichiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。そう言って頂けると本気で嬉しいです！あたしもそんなyumichiさんにハート飛ばしまくりです！これからも頑張りますので、よかったらお付き合いくださいm(_ _)m (2016年8月2日 22時) (レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めい
| 作成日時：2016年7月25日 6時
