Once in a lifetime chance2 (ページ10)

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YOU ページ10

自宅でせかせかと準備をしてると、同じくバイトを終えて帰ってきたサラ。

サラ「ただいまー。あれ？どっか行くの？」

A「うーん？ちょっとね。」

サラ「どこどこ？男！？」

そう言って親指を立ててきた。

A「言い方！笑」

サラ「何聞いても驚かないから話してよねー。いや、驚くかもしれないけど。そんなんでAを軽蔑したりしないから！」

ちょっと寂しそうにしたサラ。

だけど、ごめんね。

まだ言えないの。

これで終わりだから、終わったら話すね。

じゃないとサラ

「テソンくん紹介して」の嵐でしょう？笑

A「今度ちゃんと話すよ。」

サラ「ならいんだ。今は楽しんでらっしゃい！」

13時。
先週TOPさんを迎えに来てた場所で待ってると、時間ぴったりに見覚えのある黒いバンが止まった。

「Aさんですよね？どうぞ。」

さらっと食材を車に運んでくれて、後部座席のドアまで。

気の利くマネージャーさんだなー。

A「ありがとうございます。わざわざ。」

「気にしないでください。あいつがこーやって頼めるの、俺しかいないと思うんで。」

それを聞いて何だか寂しくなった。

そーだよね。

どこの世界でもそうだけど、特に人を簡単に信用できない業界にいるもんね。

頼れる人は少なくなっちゃうんだろうなー。

「あいつの事よろしくお願いしますね。俺が言うのも変だけど。笑」

いきなりのマネージャーさんの言葉に、一瞬耳を疑った。

え？今日の事？

「あいつ見た目通りかも知れませんが、警戒心が強くて人見知りなんです。人と一定の距離感を保とうとするから、仲良くなるのも時間がかかるし。言葉足らずだったり、遠回しな表現も多いから理解されづらいんですよね。」

都会に出てった息子を懐かしむみたいな優しい目で話してくれた。

だけどあたしにはイマイチ理解できない。
そのマネージャーさんの言葉がの意味が。