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いつも午前中に来てくれるハウスキーパーのおばさんに、今日は特に念入りにってお願いした。
おばさんの後ろをちょろちょろ付いて回って、たまに棚に置いてある置物の位置を直して。
「これでいいかな」って、おばさんに何回聞いたかわからない。
昔からお世話になってるおばさんにとって俺はいつまでも“スンヒョンちゃん”のまま。
しつこい俺に
「さっきと変わってないわよ！そんなの誰もわかりゃしないんだから笑」
って呆れ気味に笑われた。
違うんだよ。
わかってないのはおばさんだ！
俺が拗ねると目尻のシワを強調してキッチンからアイスを持ってきた。
「これでも食べておとなしく座っててね」だって。
くそ…子ども扱いしやがって。
これからここに誰が来るのか大体想像がついてるのか、クマのおもちゃはしまっときなさいよって一言。
何でだ！
これは芸術だ！
世界を魅了するベアブリックだぞ！
ピストルズだってコラボしてんだ！
くそう…男はいつまでも少年なんだ…くそう…。
それでもおばさんには敵わないから、
テーブルの端に並んでるクマたちはショーケースにしまった。
「朝の苦手なスンヒョンちゃんがこーんなに早起きなんて、どんな美女が来るのかしらねー？」
おばさん。いや、おばちゃん。
美女なんてもんじゃないぞ。
「いいからキッチン綺麗にしてくださいよ。」
はぐらかすように急かしたその言葉に対するおばさんの返事は最もなものだった。
「使ってないのに週4で掃除してりゃ綺麗だよ！」
そんなに怒るなよ…。
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作者名：めい
| 作成日時：2016年6月24日 3時
