Once in a lifetime chance2 (ページ48)

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YOU ページ48

TOPさんに抱きしめられた瞬間、耳元で聞こえる低くて甘い声。

気持ちが伝わるって、自分で言っちゃっていいのかわからないけど、胸がぎゅーってなるのを感じた。

切なさがいっぱい詰まってる感じ。

自然と彼の背中に腕を回して、あやすみたいにトントンってゆっくり叩いた。

まだまだ近い距離にドキドキするけど、少しだけ距離を離したTOPさんに、無駄とはわかってても精一杯余裕ぶって

「待ちましたか？」って質問。

そしたらもう一度ちゃんと抱きしめ直したTOPさんが、

「本当に会いたかったんです。だから嫌がらないで。」

ってもう一度消えそうに呟いた。

嫌がるわけなんてない。

こんなに嬉しい緊張感なら。

ずっとこの腕の中にいたいって思ってるのに。

A「嫌がるわけありません。」

今年1番の勇気を振り絞って何とかそう言った。

タプ「え？今何て…」

抱きしめる腕の力を緩めて、顔を覗き込もうとするTOPさんを、今度はあたしが抱きしめて顔を見られないようにした。

あたし今絶対真っ赤だ。

タプ「ちょっ…Aさん？？」

こうなりゃ当たって砕けろだ。

A「嫌だなんて、少しも思ってません。」

タプ「…」

驚いてるのか、何にも言わないTOPさんにそのまま続けた。

A「自分の気持ちを話すのが怖かったんです。あたしより、TOPさんが心配で。」

タプ「…心配？」

A「あたしなんかより、守るものが多いから。」

そこまで言ったところで腕の力を抜くと、だんだん見えてくるTOPさんの整った顔。

ヒールを脱いで縮んだあたしを覗き込むようにして、最高に甘い一言。

「それならAさんの事も、守らせてくれませんか？」

言葉が見つからなくてじっと見つめてると、ゆっくり唇が重なるのがわかった。