Once in a lifetime chance2 (ページ46)

今日:7 hit、昨日:5 hit、合計:314,656 hit

TOP ページ46

午後2時。

午前中から始めた割とハードなリハ。

今回は真夏のスタジアムだから、本当にしっかり体力をつけないと危ない。

わかってるんだけど早く早くって急ぐ気持ちが止められなくて、いつもモタモタしてるくせに、1番にシャワーを浴びてマネヒョンを急かした。

3時ちょっと前に彼女の家の前に着いた。

もうここに来るのも慣れたな。

ほら。
建物から出てきて数段の階段を降りてくる姿も。

段差を確認しながら俯いて顔にかかる長い髪をこめかみの辺りで抑える仕草も。

顔を上げた時、窓から覗く俺を見つけた瞬間の柔らかい笑顔も。

細いヒールの音を鳴らして小走りで駆け寄ってくる小気味いい音も。

もっともっと慣れたい位好きなんだ。

これを当たり前に思える位。

“好き”という理由だけで連絡出来るくらい。

理由なく会いに来れる位。

君との距離を詰めたい。

いつも通りドアを開けて

「お待たせしました」って会釈する君を、何もかんも忘れて思いっきり抱きしめた。

A「あっ、あの…TOPさ…」

タプ「会いたかった。」

気持ちを伝えてるのをいい事に、車に引きずり込んで腕の中に彼女を納めた。