YOU ページ41
硬直。
この言葉が今のあたしにはぴったりだろう。
冗談を言い合ってたかと思ったら、肩に置かれてた手が急に引き寄せてきて、広い胸にすっぽり抱きしめられてた。
あげくお、お、お、おでこにキ、キ、キ…
ここであたしの思考回路はショート。
ビックリとドキドキと、脳内に響き続ける低い声がゴチャゴチャとループして、とりあえずベッドに飛び込んだ。
サラは変に思ったかもしれないけど、まだ頭の中を整理できない。
どーゆーこと？
少しずつ見る？？
きっと物理的な話じゃないよね？
見る？
見るとは？
なんかもう見るとはとか論点がずれ始めた所からあたしは出口のない迷路に自らハマってしまって、結局この日は眠れなかった。
あれから数日。
ある日突然LINEに友達追加のお知らせ。
“チェスンヒョンさんがあなたを友達に追加しました。”
たぷTOPです。
何これ。スパム？
あれ、待って…チェスンヒョンてどこかで…
A「サラー。BIGBANGのTOPって人さー、タプさん？て名前何だっけ？」
サラ「タプさん？チェスンヒョンだよー！スンちゃんがイスンヒョン！」
じゃあこれ…本物？
何か怖いから先ずは追加せずに返事を返してみる。
ATOPさん?
たぷよかった。返事きて。
たぷ既読無視かと思いました。笑
本物だ…！
それ以来今日に至るまでの数日、彼からはポツポツとLINEが送られてくる。
写真だったり、絵画だったり。
たまにワインと一緒に自撮りの写真を付けて、
“なかなか会えないから忘れないように。”
なんてあたしにとってはすでに甘いセリフ。
忘れるわけなんてないのに。
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作者名：めい
| 作成日時：2016年6月24日 3時
