GD ページ32
何あの子。ちょー面白い。
そもそも俺はこの間に入ることが1番の楽しみだったわけで。
疲れてるはずの頭をいつも以上にフル回転させて、彼女が終わる頃に合わせて打ち合わせを終わらせた。
ジヨン「お疲れ。そんで？そんで？あ待ってコーヒーでいいの？」
フル回転続行のまま席に近づいてきた彼女にまくし立てたらたじたじになってた。
自分で取りに行ってきますって慌てて席を立った彼女。
ニヤニヤしながら待ってると、手には２つのマグカップ。
A「冷めちゃいましたよね？新しいのどうぞ。」
あたしの奢りですってにっこり笑った。
しかも運ばれてきたのはさっき注文したアメリカンとは違う、少しだけ甘みのあるカフェオレ。
なるほど。
やっぱり俺の予想は間違ってないな。
さり気なく気を使えるし、嫌味な感じがない。
ジヨン「ありがと。このままコーヒー飲み続けたら胃袋やられるとこだった。」
その気遣いがちゃんと伝わってるところをこっちも主張して、さあ本題。
ジヨン「んで？どーなの？あの日連絡先交換したんでしょ？会ってる？」
何もかもいっぺんに質問した俺に、「そんなに一度に答えられない」って笑ってコーヒーを一口。
小さく息を吐いて、口を開いた。
A「実は、あたし渡韓した日に人にぶつかった拍子にカードケースをなくしたんです。」
は？
A「そのぶつかった人、カードケースを拾ってくれたのが彼でした。」
少し恥ずかしそうにすごい偶然ですよねって笑ってるけどそれって…
ジヨン「運命じゃん！！！」
俺のテンションは最高潮。
何ならいい歌詞が浮かびそうだ。
A「そんなんじゃないんです。でもジー…」
「ジヨン。ジヨンて呼んで。」
A「ジヨンさんがキューピッドになったのは本当かも知れませんね。」
ジヨン「？」
A「ジヨンさんがここを見つけてくれて、指定してくれたから会えたんです。それで、彼が免許証で見たあたしを覚えててくれて、何度かお食事をご一緒しました。」
何それ本当に運命じゃん。
A「それで…先日おうちにもお邪魔したんですけど…」
待て。待て待て待て。待ってくれ。
ジヨン「それってたっぴょんの？？」
A「はい。」
おーおーマジかよ。
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作者名：めい
| 作成日時：2016年6月24日 3時
