Once in a lifetime chance2 (ページ25)

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YOU ページ25

食後に色々話して洗い物に取り掛かる。

またキッチンに入ってきたTOPさんが、

「ワインはどうですか？」って勧めてきたけど、さすがにもう帰らないと。

今のままお酒なんて入ったらあたしはどんな失言をするかわからない。

A「今日は随分長い間お邪魔してしまったので、そろそろ帰らないと。」

タプ「じゃあ一杯だけ。」

もう注いでる。

あたしに選択権はなさそうだ。

結局この強引さに押されて流されてしまうあたし。

蓋をした自分の気持ちが溢れてきてる事からは目を逸らして、彼が「はい」って勧めてくるワインを受け取って乾杯した。

キッチンに寄りかかったまま乾杯して飲み始めたけど、座りましょうかってスマートにあたしの腰に手を添えた彼に、今日1番背筋が伸びた。

ダイニングを超えてふっかふかのソファへ。

縦に2人で寝れるくらい長くて大きいL字のソファなのに、気づいたらTOPさんは肩がぶつかる程の距離にいる。

半分くらい飲んだところで、美術に興味はありますか？って質問。

「難しいこととか、歴史はわからないけど見るのは好きですよ。」

そう言うと連れてきてくれたのは窓際の死角になった、、部屋？スペース？

キラキラ輝く水晶玉みたいのが集まって出来てる鹿の置物。

タプ「日本人の友人が作ったんです。撮影で使わせてもらったのをプレゼントしてくれました。」

A「あれ？なわ…さん？」

タプ「知ってるんですか？？」

A「たまたまこれだけです。笑」

サラが前にインスタでこれをあげた誰かの写真をリポストしてた。

それからほんとに美術館みたいにポツポツと飾ってる作品を見せてもらって、ある絵を見たとき。