Once in a lifetime chance2 (ページ23)

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YOU ページ23

晩御飯を用意してる間、TOPさんにはダイニングにいてもらった。

邪魔な訳じゃない。
だけど、揚げ物を作ってるから油が跳ねたりしたら大変でしょ？

まあそれもいい訳だろうけど。

本当は緊張するから。

だって背中にひっつくんじゃないかと思うほど近くでついて回るんだもん。

あれはね、恋人の距離。

ずるい。

昼間に洗った食器をしまう前だったから、今度はあんなロマンス起きることなく料理をお皿に並べた。

それをテーブルに運ぶくらいのタイミングでまたやってきた彼。

「俺も運びます。」ってお手伝いの申し出は、嬉しいんだけど恥ずかしい。

なんか新婚さんとかそれこそ恋人みたいじゃない？

次はあたしもさすがにお腹空いてたから一緒に食べることにした。

ワールドスターと3度も食事するなんて、あたしは今、一生分のラッキーを使い果たしてる。

もう一度丁寧に手を合わせて日本式の挨拶をしてくれたTOPさんは、また夢中で食べてくれた。

だけど今度はあたしに話を振ってくれたり、料理の感想も交えながら。

一品食べる度に何度も美味しいって言ってくれるからその笑顔に、嬉しさと愛しさが同時に押し寄せる。

誰か人を好きになる気持ちを止める方法を知ってるなら教えて欲しい。

今日で、今日が終わってしまうなんてもはや辛すぎる。