Once in a lifetime chance2 (ページ22)

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理由はわからないけど、一瞬彼女の顔が曇った気がした。

何で？俺なんかしたか？

だけど次の瞬間にはまた笑顔を戻してきて、

「日本食も作れるなんて素敵ですね」

何か勘違いしてる？

タプ「え？俺が頼むのは…」

そこまで言ったら着いたぞってマネヒョン。

一緒に降りるとまずいから、門の前じゃなくて地下駐車場まで入ってくれた。

部屋に入る時にまたお邪魔しますって会釈。
台所に入る時もまた会釈。

ちょいちょい可愛いな。笑

俺はといえばまたキッチンに入って行って彼女の背後をキープ。

自分でも思うけど本当に子供みたいだな。俺。笑

タプ「今夜は何ですか？」

初めて夕食を作ってもらうのに今夜は…なんて、密かに次も期待してる俺。

A「さっきは聞かなかったのに。気になりますか？笑」

さっきは当てられなかっただけだ！
時間がなかっただけ！
当てるかどうかも迷ってたんだよ！

タプ「腹ペコなんです。」

子供かよ。飯以外に楽しみはないのか。

相変わらず着々と準備されてく食事。

なんかここで火傷とかしちゃったら、ドラマみたいになりそうじゃないか？

とかくだらないことを考えてたら

「座って待っててください。笑」

何でだ。
見てたいのに。
全部知りたいのに。
子供っぽくても側にいたい。

だけど今度こそ邪魔なのかなって思ったから大人しくダイニングに座った。

少し遠いけど対面式になったカウンターキッチンから彼女の後ろ姿は見える。

野菜を洗えばこちらを向くし、仕方ない。
今回はこれで許してやろう。