Once in a lifetime chance2 (ページ17)

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YOU ページ17

もう本当に本当に思いつかなくて

日本にいる時にテレビでアイドルの男の子が鯛の煮付けを作ってるのを見て覚えたレシピで料理した。

あとはもう本当に有りあわせ。

正直日本人なんてパスタとかハンバーグとか食べるし家庭料理で和食を出してるとこも少ないと思う。

あっても鍋とかおでんとか、、お味噌汁位じゃない？

今回のオーダーはなかなかハードルが高かった。

その上緊張したしあの距離…。

おどけて見せたけどドキドキしてるの分かっちゃったかな。

用意した食事をぺろっと平らげてくれたTOPさん。

コメントは特になかったけど、食べるたびに何か考えてるように目が動いたり、たまになぜかうなづいてた。

体が大きい分食べる量も多いんだなーって勝手に感心してたけど、デザートは食べられるかな？

用意したのは冷たいおしるこ。
時期的にもうあったかい物は食べないし、この量を食べたあとに熱々のお餅食べられないでしょ。笑

だから昔よく行ってた焼肉屋さんが締めで出してくれたのを真似した。

突如キラキラと輝きだすTOPさんの目。笑

そんなにあんこ好きなんだ。笑

A「大したもの作れなくてごめんなさい。お口に合いました？」

タプ「とんでもないです。ご馳走様でした。とても美味しかったです。」

A「ならよかった。お茶でも入れますか？」

まるで自分家みたいに立ち上がろうとテーブルに手をついたら、それを制止してTOPさんがキッチンへ。

タプ「コーヒーは俺が入れます。」

A「食べたばかりなんだからゆっくりしてください。」

タプ「これ位はしないと俺が落ち着きません。笑」

そこまで言われたらとおとなしくテーブルに戻り、食べ終わった食器を重ねてシンクに運んだ。

自分で洗いますよって言ったTOPさんを遮って、

「迷惑かと思いましたが、多めに作って冷蔵庫に入れたので、よかったら食べてください。外食ばっかりじゃ体にもよくないですから。」

そう言いながら食器を洗った。