GD ページ10
「一旦休憩ー。俺ちょっと出てくる。」
せっかく日本でのファンミーティングが一区切りついて帰国したのに、
あまりにも作曲に行き詰まって、
同時に次の曲の詩も書かなきゃなんて拷問すぎる。
事務所の近くにあるカフェ。
前から差し入れではもらってたけど、店に行くのは初めてだな。
ここらは栄えてる場所なのにあんまり人がいなくて静かそう。
不味くないのになー。
そう思いながら自然とカフェに足を向ける。
まだ春って言ってもだいぶ暖かくなってきたのにこの黒づくめじゃ目立つらしく、最初にこっちを振り向いた店員がガン見してる。
比較的店の奥にある、窓際の目立たない席に案内されたのは、
もしかして俺が誰だか気づいてる？
それでも声を掛けてこないからまあいいか。
「アメリカーノひとつ。」
返事がないからそいつの顔を一瞥したら、
慌てて会釈してキッチンカウンターに消えていった。
息抜きと言っても作詞する振りだけでもしてないと落ち着かない。
職業病だな。って自分に対して失笑しながらいじってた携帯を伏せて、だらけてた姿勢を戻したら注文したアメリカーノが来た。
またさっきの子だ。
ペンが無いことに気づいた俺は店員に尋ねる。
ジヨン「ちょっと」
A「は、はい！」
ジヨン「ペン持ってる？借りてもいい？」
A「あ、はい！どーぞ！」
ペンを受け取った時にマスクを外して
サングラス越しにちらっと顔を見た。
何人？韓国人ではなさそうだな。
その後も真面目に働くその子が、何度か視界に見切れつつも、何となく居心地がよかった。
ペンを返す時に
ジヨン「これ。ありがとう。新しいバイトの子？」
A「は、はい…」
ジヨン「もしかして…俺が誰か気づいてる？」
気まずそうにする彼女をちょっとからかってみた。
A『いやっ！え？あのっ！ジードラゴンとは思ってません！』
思わず聞きなれた外国語で話す彼女にびっくりした。
ジヨン「日本人？」
その子はあちゃーって顔して、バツが悪そうに俯いた。
それから小さめの声で、またお待ちしてます。ってこれまた小さく頭を下げた。
なんか面白いものを見つけたなって得した気分で事務所に戻った。
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めい(プロフ) - みかずきめいさん» みかずきめいさん、こんばんは。他の作者様からそんな風に言われるととっても励みになります！これからもお互い頑張りましょう。私もぜひ遊びに行かせてください！ (2016年9月7日 5時) (
レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
みかずきめい(プロフ) - 面白いですね！私もこういう作品が書きたい！応援しています！頑張って下さい！ (2016年9月6日 18時) (レス) id: 8d7098e9ad (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - まいこさん» 温かいコメントありがとうございます！初めてなのでまだまだな出来かもしれませんが、こうして楽しみにしてくださる方のためにも、面白くなっていくよう頑張ります！ (2016年6月19日 18時) (レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
まいこ(プロフ) - この先どうなっていくのか…ドキドキですね！続き楽しみにしてます(^^)とっても読みやすいです！ (2016年6月19日 18時) (レス) id: baec6281f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2016年6月15日 0時
