YOU ページ47
パニック。
もう今日は何度目かわからない緊張が走る。
彼が目尻に皺を作って、綺麗な指を口元で並べるだけで美しいと思う。
ちょっとオネエっぽい時あるけど。笑
でもそれくらい綺麗って事。
可愛いなんて言われて、お世辞だとわかってても、からかわれてるってわかっててもリアクションが取れなくて。
黙って彼の後ろをついてくしかなかった。
彼の足元をを見て、左右の足が順番に上がるたびにチラチラと見えるレッドソール。
ちゃんと裏張りされた靴底は、綺麗な赤色だなーってぼんやり考えてたら急に彼が振り向いた。
下ばかり見てたからビックリして顔を上げた瞬間。
下ばかり見てたはずなのに小石を踏んづけてバランスを崩した。
「わっ。」
全然女子らしくない声で、全然女子らしくない間投詞が出た。
そればっかりは仕方ないけど、そんな事よりこの状況…
小石を踏んだ事でバランスを崩しよろけたところを、とっさに振り向いたTOPさんが左腕であたしの両肩を抱きかかえ、右手で不安定に振り上げたあたしの腕を掴んでる。
そしてまたもや意外と近い顔の距離。
体感で5秒くらいは見つめてしまったかもしれない。
ハッと我に返り
A「すっ、すいません！」
慌てて離れようとしたらまた同じ小石を踏んづけた。
もうこの瞬間はいろんなビックリが重なって声が出なかった。
掴んでた腕をさっきより高く引っ張ってくれたおかげで、体は落ちていかなかったけど、代わりに両肩を支えていた彼の腕があたしの腰を引き寄せるように抱えてる。
それからすぐ近くで大丈夫ですかって低い声が聞こえたと思ったら、あたしの足元にあった小石をピッカピカの靴でコツンと蹴った。
「ありがとうございます…」
自分でも徐々に声が小さくなるのを感じながらゆっくりと態勢を戻してもらう。
動揺。
一瞬だけ。本当に一瞬だけ。
シャルウィーダンス？とかふざけた自分をぶん殴ってやりたい。
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めい(プロフ) - みかずきめいさん» みかずきめいさん、こんばんは。他の作者様からそんな風に言われるととっても励みになります！これからもお互い頑張りましょう。私もぜひ遊びに行かせてください！ (2016年9月7日 5時) (
レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
みかずきめい(プロフ) - 面白いですね！私もこういう作品が書きたい！応援しています！頑張って下さい！ (2016年9月6日 18時) (レス) id: 8d7098e9ad (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - まいこさん» 温かいコメントありがとうございます！初めてなのでまだまだな出来かもしれませんが、こうして楽しみにしてくださる方のためにも、面白くなっていくよう頑張ります！ (2016年6月19日 18時) (レス) id: 362d41b39c (このIDを非表示/違反報告)
まいこ(プロフ) - この先どうなっていくのか…ドキドキですね！続き楽しみにしてます(^^)とっても読みやすいです！ (2016年6月19日 18時) (レス) id: baec6281f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2016年6月15日 0時
