Once in a lifetime chance

YOU ページ11

何何何！！

ジードラゴンが話しかけてきた！！

確かに来店から退店まではあたしが対応したけども！



小さくパニックになりながら
この数時間に起きた出来事を思い返した。


『あたし日本語で返したよね？


いやいや、そもそもジードラゴンて思いっきり言ったよね…まずいな…』



てゆーか何で新人てわかったんだろうとか、ミリさんに怒られる…とか、ブツブツしながら
バイトを終えて家路に着いた。



その日は帰ってからサラにも話して、その頃にはあたしもミーハーなテンションに戻ってたから

2人でキャーキャー言いながら眠りについた。









それからは、そんなに都合よく芸能人が来る訳もなく、何となく過ぎて行った。


寮に帰って、サラと久しぶりに外食する事にした。


どうやらあたしの誕生日のお祝いをしてくれるみたいで、年を取ることを全然喜べない年齢になったのに、ちゃっかり2人ではしゃぎながらレストランに向かった。





最近ワインにハマってるって話したからか、サラはさりげなくサプライズを用意してくれてて、予約したお店が出してくれたのは

あたしの生まれ年の赤ワイン。


A「嬉しい！ありがとー！」

サラ「大事なルームメイトだもん。もちろんあたしの誕生日の時も派手にやってよねー！」

A「当たり前だよー！期待しててね！」

サラ「せっかくだからお店の人に写真撮ってもらおう！」


お店の人に撮ってもらった写真を、早速2人でインスタにあげた。




#誕生日祝い
#ありがと
#好きすぎる



A「サラ、あげた？」

サラ「あげたよー！じゃーん！見て！ジードラゴンにタグ付けしちゃった！」

A「え！何でまた！写ってないじゃん！笑」

サラ「運よく見たらまたカフェに来てくれるかもしれないでしょー！」


得意げに言うサラは可愛いけど、

そんなわけ無いよと心で呟いてわざと呆れて見せた。

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