烏間先生に気に入られているようです (ページ41)

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41話ページ41

彗星「はぁ…はぁ……、きっつ！」

A「そうか？もうちょっと筋肉つけた方がいいな」

夕日が辺りを照らし始めた頃、私達は椚ヶ丘中学校へと続く道を歩いていた

バクバクとうるさい鼓動は、疲れか緊張か

この先に行けば烏間先生がいる

…会いたくない、けど会いたい

逃げ出したい衝動に駆られる時もあるけど、ここで逃げ出したらもう全部終わりだから

逃げ続ける人生なんて嫌だ

辛い時こそ、立ち向かうのが大事だ

彗星「や、やっと見えてきたな…」

校舎が見えてきた時、また一段と緊張してきた

大丈夫。落ち着いて

そう自分に言い聞かせて、大きく深呼吸をする

校舎はもう目の前だ

踏み出す一歩一歩が鉛のように重たく感じて、たまらず私は彗星の手を握った

彗星「A、大丈夫だ。自分の気持ちをど直球に伝えれば良いんだよ」

A「…うん」

私の緊張が彗星にも伝わっていたのか

ここまでついて来てくれて、励ましてくれる彗星の気持ちを無駄にはしない

……よし

A「行ってくる！」

私は校舎の方へ駆け出した

彗星「頑張れよ」

今までの思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡る

また、みんなと…烏間先生と笑い合える日々に戻りたい

その思いを強く持って、私は校舎の中へと入った